同居人の認可のもと、こっそり同居人の本棚からとってきた本。
『スウェーデン式 アイデアブック』
この本には、「アイデアをどのようにして生み出すか」という問いに対する30個のヒントが紹介されていました。癒し系の表紙に似合った話題がいくつも書いてあり気に入ったため、さっと読んでみました。
そのなかの1つの章にあったエピソードをここでは紹介します。
※一部抜粋。
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「1. 針を探す」
かの科学者、アルバート・アインシュタインはある時、学生からこのような質問を受けました。
「博士と、私たちのようなその他大勢との違いはなんですか?」
博士はこう言ったそうです。
「たとえば、干し草の山から針を探さなくてはならないとします。」
干し草の山
「あなた方はたぶん、針が一本見つかるまで探すでしょう。」
「私は、針が全部、見つかるまで探し続けると思います。」
またある時、アインシュタインが教室で学生に試験問題を配っていたときのこと。
渡されたテスト用紙を見て、学生たちはみな困惑しました。
学生「教授、これは前回と同じ問題ではないですか?」
そして、教授はこう言いました。
教授「その通り。問題は同じだが、今回は、答えが違う。」
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以上、「針を探す」という章のエピソードを2つ、ここに載せてみました。
どちらもアインシュタインと学生の会話でしたが、どっちも面白くて感動しました。
1つ目は、アインシュタイン教授は「1つの事実が見つかればそれで十分と思ってしまう人」ではなく、「1つ見つけたら、次から次へと探求したくなる人」であったということ。
2つ目は、ちょっと小賢しい写真を載せてしまいましたが、アインシュタイン教授の物事への取り組み方がストレートにわかるワンシーン。
私個人としては、前者の干し草のストーリーのほうに心打たれました。
どんな難題であっても、その難易度にとらわれずに向き合い続ける探究心。
素晴らしすぎる。
皆さんは、どちらの話が好きですか?
参考写真:
Albert Einstein, pictured in 1953. Photograph: Ruth Orkin/Hulton Archive/Getty Images