2012年7月14日土曜日

No49. 「寂しくないけど、寂しい」



「もっと話しておけばよかったぁ。」

やっとたどり着けた。この気持ちに。僕は、誰かと出会って、その人にまた会いたいと思うことはほとんどなかった。(親族やそれ相応の人は除く)数年ぶりに会った人であれ、自分のことを大切にしてくれている人に会った人であれ、僕はその人と別れることの寂しさを感じることはなかった。「べつにまた会えるし。」そんな気持ちが、いつもどこかにあったから。

「もう一度、会いたい。」

いまの僕は、これまでとは違う気持ちを持つようになっている。おそらく、こどもの頃なら誰でも感じる、遊園地を恋しく思うような気持ち。

ちょうど、このブログの更新がとまったころから、僕は色んな国の人と出会うようになった。高校卒業してから2年間、色んな国を旅している人。ゲームを作るのが好きで、母国だけでなく日本でも仕事を探している人。日本での留学を考えていて、計画を立てずにぶらっと遊びに来た人。後輩たちをOpen-mindにするため、はるばる日本にまで遊びに来た人。それぞれが、目的は違うけれども、日本では出会ったことのない人ばかり。

スロベニアのTjasa、フィンランドのTuomas。
フランスのガブリエル、スウェーデンのMax。
ポーランドのTomasz、よさこいの佐田さん。
デンマークのSigne、Lotus、Rosa。

みんな、ほんとに、ほんとに元気で。僕はだいぶヘトヘトでした。笑 でも、日本の良さを伝えることができたと思う。”侘び寂び”を感じさせる「馬場下ハウス」、”オタク”にはたまらない「中野」、東京の門「浅草」。ただ、それぞれの人の興味関心がバラバラだったから、初対面の人に自分の住む国の良さを伝えることってむずかしかった。日本のウォッシュレットにびっくりする人もいるし、幕の内弁当に驚く人もいる。特に、みんながびっくりしていたのは「日本人のおもてなしの心」かな? ちなみに、今回の来客のために僕が心がけたのは5つのこと。

一、和風を楽しんでいただくこと(遊)
一、和食を味わっていただくこと(食)
一、和室で過ごしていただくこと(住)
一、和を感じてゆっくりしていただくこと(休)
一、和を母国に持ち帰っていただくこと(思)

僕は、馬場下ハウスにきてくれた他国の人に対して、「家族」・「友人」・「恋人」に対する計らい以上の待遇を施していたように感じます。お金の面でも、時間の面でも、彼・彼女らと常に一緒にいるように心がけた。もちろん、彼らがゆっくりしたそうなときには、いつもこのように伝え、そっとしてあげました。

「Take your time! I think you are my family member during staying here, so I want you to be at home! Anything is OK!」

いくら日本を感じてほしいとはいえ、言葉なくしてくつろいでもらうことは非常に難しい。だからこそ「してほしいこと・してほしくないこと」は、しっかり伝えた。

次は僕の番

いまはもう、みんなはそれぞれの国に向かった。めっちゃ寂しいし、もし自分が行かなければ「もう会えない」と思う。だからいまの僕は、決心している。「次は僕がゲストとして、みんなの母国へ行く」。僕は自分をOpen-mindに変えたくて、このブログをはじめ、Back Packerのみんなと会うようになった。だから、次は自分の体を動かして、行動するときなんだと思う。そう信じている。

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