2014年3月24日月曜日

No68.雨の降らぬこの地で、雨の日の切なさや夕暮れの寂しさを想う気持ち。これを、何に喩えよう。

毎日、悔しくて、悔しくて、たまらない。

自分の心の弱さゆえに、自分の本当の気持ち、自分が思い描く理想にそぐわぬことをしてしまう。言い訳ばかりが頭に浮かび、それを誰かに言いたい衝動に駆られる。弱さゆえに、そのようなことを求めてしまう自分が腹立たしい。

人を動かす以上、自分が出す指示一つ一つに責任が伴う。私自身、自らの生きている時間を大切にしている以上、一つ一つ出す指示が本当に正しいものなのか、思い悩む。自らの指示によって他人の人生を消費している意識が、自分自身の頭にずっしりと圧し掛かる。そのとき、思いとどまり立ち止まった瞬間、自らの思い描く理想に近づいたり離れたり。そのとき、思い切って踏み出した瞬間、自分の決断が相手の時間をじわじわと消費し始める。


No67. すくむ手足。

人生において、今日ほど悩み苦しむ日々はあっただろうか。

たった3ヶ月の月日で、目の前で3人以上のひとが亡くなり、あるときにはバイクが激突し、人が飛んでいく姿を見た。バイクは激しく横転し、引き付けられるように集まる人々。また、あるときには、人々が入り浸る市場で、わが子の背中をさする母。肩に担がれた子の顔には、生気は感じられなかった。こういう光景を初めてみる者にとって、突然、目の前の光景がなんなのかがわからなくなる。

先日、学生が500人ほど集まるキャンプ場で竜巻が起こった。20m以上の高さのある砂嵐のようなものが数秒にして現れ、学生たちが手にもっていた鍋や皿が空中に吹っ飛んだ。人以外のすべてのものが舞い上がり、何時間もかけて作ったテントも飾り物もすべて、なくなってしまった。

そして、その晩、キャンプファイヤーで踊り疲れ、休んでいた矢先、今までの人生で聞いたこともないような爆発音がした。花火のような波動とは異なる、とてつもない鈍く、巨大な波動。誰もが耳を押さえていた。

1分後、運営事務局の前に、ほぼすべての学生が集まっていた。そこには、ひとりの学生が、先生の膝にのっかっていた。顔は白かった。

どうしてなのかわからない。今までの人生で起きたこともない出来事と遭遇すると、数日間、なにも考えることができなくなる。頭はぼんやりとして、一杯のコーヒーであっという間に1日が過ぎてしまう。ついさっきまで、欲しがっていたはずの物も、突然、忘れてしまう。たった一瞬、たった一瞬の出来事で、すべてが吹っ飛んでしまう。なんでなのかわからない。