2012年6月4日月曜日

No33. 「個」として生きる@早稲田大学大隈塾



今日は1年ぶりに、早稲田の名物授業「大隈塾」に参加しました。
※「大隈塾」は、田原総一郎氏が創立した、
次世代の指導者養成を目的として運営されている講義。

大学4年間たいへんお世話になった、
馬場祐平さんの講義があったためです。


馬場さんの経歴を、
簡単にご紹介させていただきますと、

中高をともに中退後、大検を取得。独自の勉強法を考え、早稲田大学に入学。
在学中の07年に、「道伴舎」の前身である「道塾」設立を経ての今。
著書:『受験はゲーム!』

というご経歴の持ち主です。



今日の講義テーマは、
『「個」として生きる』

このテーマの論点は3つありました。
1、「個」をめざした学生生活
2、「個」として生きる起業から今
3、「個」として生きていくには

講義のメインは、
馬場さんご自身の経験についてです。
※上の動画は、講義の様子です。



以下、短めですが、
僕が感じたことです。

素直に実感したことは、
「馬場さんは、自分のことを隠さず語れる人なんだな」ということでした。
なぜなら、馬場さんは「自分のありのままの姿」を話していたためです。


「(昨年に)ビジネスの拡大をやめて、教育という問題と向き合おうと会社の方向性を切り替えました。自分たちのことを、内部にも外部にも理解してもらいながら、社会の変革をしようと社運をかけてやりました。(中略)その結果、1年間で社員が全員やめ、塾生もほとんど入らなくなりました。(中略)今年の3月、そのような、会社としては最悪な状況になり、今を迎えています。成功の話ではないので、どんよりとさせてしまい、申し訳ないです。そうしたことがありながらも、起業をしてから5年間、僕が大切にし続けていることが1つあります。それは、自分なりに『個として生きること』です。」
※動画では、17分前後。

僕はこの言葉に感銘を受けました。
それは「大隈塾」という舞台は、成功者に与えられた舞台でありながらも、馬場さんは「自らの成功体験」を話すのではなく、「いまの自分の姿」をありのままに話していたからです。


こうした舞台に立つ方の多くは、いまの自分の負を隠すことが多いです。
もちろん、その理由はわかります。

僕の場合であれ「ありのままの自分」を話すことはできません。
誰かにそれを伝える事は、辛いからです。

でも、馬場さんは負の事も包み隠さず、
何百人もの学生の前で誠実に語っていました。

もちろん、成功したのにもかかわらず、です。

ここに、馬場さんの”個としての強さ”があるのだと思いました。

「個」として生きる。

この言葉を都合良く使うことはできるかもしれませんが、「個」として生きつづける事は、本当にむずかしいことなんだと、この講義を通じて思いました。

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