2012年6月7日木曜日

No34. 言葉を失った”傷”



僕には、大学に入学してから大切にしてきた価値観があります。

「言葉ではなく、行動で示せ」
「行動で示せないなら、言葉にしない」

この価値観を大切にしてきたのには、理由があります。

それは、
お金も時間もあるのに、
「願い事」ばかりする自分が嫌いだったからです。

「バイトしたい」
「友だちほしい」
「どこかに行きたい」
「あたま良くなりたい」

大学に入学したころ、
毎日こんな事ばかりを考えていました。
なに一つ叶えようとせず、
”願い事”という日課をこなすだけの日々を過ごしていました。


だから、大学1年の夏に決断しました。

「したいなら、やれ。言葉にせず、やれ。」

それをつづけたのが、
僕の大学4年間でした。


でも、4年がたったいま、
その副作用を引き起こしてしまいました。

「自分の気持ちが言葉にならない」

4年間ずっと、
言葉をいいかげんに扱った結果、
なにを話していても気持ちを込められないのです。

友人との会話では、
思いつくことだけ。

面接では、
一夜漬けの志望理由。

SNSでも、
”思いつき”の一言。

「言葉にできない日々」

気がついた時には、
そんな毎日を送るようになってしまいました。

なにを話していても、
言葉で説明できなくなってしまう。

いまこうして文字を打っているときにも、
自分の思いを言葉にできていない気がしてなりません。


「しっかりしてくれ、自分」


実は、そういう自分を変えたくて、
このブログを書き続けています。

だれかへの思いをつづったり、
良いと思ったものを紹介したり、
ときには、感じるがままに言葉にしています。

始めてから1ヶ月が経ちました。
まだ、思いを言葉にできていません。

でも、毎日続けることで、
ある思いが生まれていることに気が付きました。

「自分の思いを言葉にできたら、いまよりもっと自由になれるかもしれない」


わずかな希望ではありますが、
僕にとっては大きな一歩です。

これを励みに、
このブログはまだまだ続けたいと思います。

そして、いつの日か

思いを言葉にできない自分を変えたい。


そんな日は、
いつか来るかな。

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