2012年6月14日木曜日

No43. 「3K」×「不安定」=「フリーター」



フリーターになることの危うさ

当たり前なことだが、楽な人生を送りたければ、フリーターは絶対にやめたほうがいい。フリーターという選択肢は、就業機会・生活設計・キャリア形成の3点において”マズイ”からだ。

就業機会:「年とっちゃうと、限られてくる」

30代になって「正社員になりたい」と思ってもなかなか就職できないと思う。僕は若造であり、まだそのような経験をしていない。でも、わかる。フリーターしか経験していない労働者は、面接にも応じてくれないだろう。そんなもんだと思う。特に、「とりあえず〜」、「なんとなく〜」という優柔不断な意思決定のもとで生きた人なら、尚更そうなりかねない。

生活設計:「結婚したいんだけど・・・」

フリーターのデメリットは、就業機会のみに限らない。結婚相手の親にも不審に思われ、子どもにも心配をかけ、マンションを買うにも銀行からお金が借りられない。さらには、親が病気になったら、入院・介護費用もかかる。ここまで考慮にいれると、フリーター人生は、最悪である。だから、何も考えずにフリーターになってはいけない。こうした最悪の事態を、覚悟しないといけない。

キャリア形成:「ひとりでは食っていけない」

デメリットの極めつけはこれ。フリーターという職業経験では、生計を立て得る職業能力は身につかない。フリーターで全うできる経験のほとんどが、入門レベルに終始してしまうことが多い。そのため、フリーターという生き方にどれほどの価値を見出すことができても、そこには正社員ほどの成果を得ることはできない。残念ながら、フリーターに任される職務範囲では、キャリア形成にまで結びつく体験は少ない。だからこそ、フリーターになる以上、自分自身でキャリア形成を行わないといけない。

総じて:フリーターになるって怖いことなんだ。

1時間ほどかけて、図書館で「フリーター」について調べた。1冊1冊、読み進めていく上で実感したことは、「フリーター人生は”マズイ”」ということだ。おそらく、なにも考えずにフリーターになると自滅するんだと思う。

一日、一日、気づかないうちに足場が崩れていく。最後には、いま立っているところにしか立てなくなってしまう。フリーターであり続けることは、こういうことなんだと思う。もちろん、フリーターという立場を利用してキャリア形成を積めば、問題ないだろう。ただ、”なにもしなかったら、どうなるのか?”という問いは、今後も考え続けなければならない。


参考文献
『ニート・フリーターと学力』佐藤洋作、平塚眞樹
『フリーターという生き方』小林礼子
『「働きたくない」というあなたへ』山田ズーニー

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